2016年が始まってから3か月が過ぎ、通常国会も残りの期間はそう多くはありませんが、
カジノを含む統合リゾート(IR)推進法案に関しては、当初の大方の予想通り、今通常国会中での成立はほぼ無理となりました。
ただ、
IR推進法案の成立を目指しているIR議連は、年内、選挙後の秋の臨時国会で法案成立を目指す方針を持つことが発表されました。
そして、
IRについての政府方針は、「観光立国を目指す日本において、IRは欠かすことができない」「政府がIR検討業務を凍結することはなく、引き続き検討を進めていく」とのことです。
現在政府は、訪日外国人の拡大を目指しており、これを達成するうえでIRは大きな原動力として期待されることになるでしょう。
また、観光振興、文化振興、地域創生を目的として、IRの推進を政府やIR議連は行っていくでしょう。
ただ、
現時点では、IRに関する国民の理解が不十分であることや、ギャンブル依存症対策などの検討が必要であるといった課題があり、個人的には、IR推進法案が成立するにはまだ時間がかかり、年内の成立は相当厳しいと考えています。
政府・与党には、時間をかけて法案の審議検討を行ってもらい、国民の多くが納得できるように努力してもらいたいですね。